2024年春に提供開始予定の「Skydio X10(スカイディオ・エックステン)」のカメラについてのご案内です。

SkydioX10のジンバルカメラについては、望遠重視モデルと広角重視モデルのいずれかを選択いただくことができます。いずれのモデルも、カメラ(センサー)のメーカーは、可視光はSONY製、赤外線はFLIR製となります。
望遠重視モデル(VT300-Z)

左:赤外線カメラ(Flir Boson+ Uncooled VOx Microbolometer)
右上:狭角カメラ(Sony 1/1.7" 64MP CMOS)
右下:望遠カメラ(Sony 1/2" 48MP CMOS)

広角重視モデル(VT300-L)

左:赤外線カメラ(Flir Boson+ Uncooled VOx Microbolometer)
右上:広角カメラ(Sony IMX989 1" 50.3MP CMOS)
右下:狭角カメラ(Sony 1/1.7" 64MP CMOS)
※赤外線カメラ周辺はフラッシュライト(最大2800ルーメン)

それぞれで見るとわかりづらいかもしれませんが、赤外線カメラと狭角カメラは両モデルとも共通です。異なるのは、望遠カメラと広角カメラの違いと、広角重視モデルにフラッシュライトが搭載されていることです。
例えば、インフラ点検においてヒビやサビ等の異常検知を目的とする場合には、広角重視モデルを選択することになります。フラッシュライトが搭載されたことで、ひび割れ検知AIやサビ検知AIをうまく活用するために課題となっていた明るさの確保について改善されることが期待できます。
一方で、広域なエリアの警備や点検といった業務において、これまでSkydio2+のカメラ(12MP)では撮像が十分ではない場合には、望遠重視モデルを選択することになるでしょう。上空利用SIMの利用も可能になり、且つIP55対応となることも、広域なエリアの警備や点検におけるドローン活用の可能性を広げることが期待されます。
以上、今回はSkydio X10のカメラについての情報提供でした。
来年度の予算確保や事業計画にむけてSkydio X10の導入や実証を検討されている方は、以下よりお気軽にお問い合わせください。
<Skydio X10の導入(購入)>
Skydio X10の提供(納品)開始は2024年春の予定です。
価格は現時点未定ですが、Skydio2+と比較して価格は大幅に変わる見通しです。
販売価格、納品時期、デモ会などの情報を入手希望の方は、こちらより配信登録をお願いします。
https://www.nttedt.co.jp/skydio-x10
また、上記のSkydio X10のパワフルな特長を発揮することで、通信・土木・プラント・インフラ・災害現場等における既存業務を、効率性と安全性の両面でどれほどDX可能かどうか、事前のご相談を承っています。例えば、既存のSkydio2+(高度な障害物回避機能)や、ANAFI Ai(LTE接続、IP53、4800万画素カメラ)、ANAFI USA(IP53、サーマルカメラ)等を組み合わせることで、事前に検証をすることも可能です。
こちらからお気軽にお問合せください。
https://www.nttedt.co.jp/post/testflight-202304
<Skydio X10の主な特長>
暗所夜間飛行
暗い環境でも自律飛行が可能になる新機能「Night Sense(ナイト・センス)」が加わり、光が一切ない場所でも業務を遂行できるようになり、これまでは飛行できなかった暗所夜間での飛行が可能となります。夜間でも周辺環境を理解し、障害物を回避していきます。
IP55
防塵防水機能が強化されました。小型ドローンではトップレベルのIP55に対応しています。災害現場等での活用がさらに進みます。
5G
5G経由での操縦やデータ伝送が可能となります。ドローンの現地作業を遠隔地から支援することがこれまで以上に容易になります。
ただし、日本国内では規制のため、現在4G(LTE)の上空利用にとどまるため、当社では5G経由での操縦やデータ伝送は屋内に限られると想定しています。
<参考:携帯電話等の上空利用について>
https://www.nttedt.co.jp/cellular
ペイロード
最大340gのペイロードを搭載することが可能となります。課題解決力がさらに向上します。
高解像度カメラ 独自にレンズから設計した48メガピクセル(4,800万画素)のズームカメラを搭載。また、50メガピクセル(5,000万画素)の広角カメラも搭載し、コンクリートにある0.1mmの亀裂などを検出することが可能になります。
さらに、解像度640×512ピクセルの「Teledyne FLIR Boson+」のサーマルカメラも搭載し、点検作業中の温度差計測や、夜間の捜索等への活用も可能になります。